2017/05/02

インターネットニュース「ハベル7コム」(アナトリア通信配信記事)

・12月9日 インターネットニュース「ハベル7コム」(アナトリア通信配信記事)

タイトル:エルトゥールル号、アンカラで日本の伝統芸能「語り」で公演

本文抄訳:日本の横浜港を出港した後,1890年9月16日に串本沖で台風に遭い座礁したエルトゥールル号海難事故をテーマにしたイベントが開催された。日本の伝統的な語りの手法を用いて,平野啓子氏が,アンカラで公演をしたもの。

 在トルコ日本国大使館およびアンカラ大学,土日基金,日本の文化庁の共催で開かれたこのイベントには,外交団も含む多くの観客が参加した。

 日本では「語り部」といわれる伝統的な物語の伝承形式を用いたこのイベントでは,124年前のこの事件のデータを元に脚本化し,有名な語り部である平野啓子氏によって公演が行われた。

 公演ではまた,語りの他にアンカラ大学日本語日本文学科の協力も得て,日本の古典文学のいくつかのシーンがトルコ語に翻訳して紹介され,日トルコ友好に貢献した。

 開演前のインタビューに答えた平野氏は,124年前のこの悲劇が今もなお両国間の友好の絆を強固なものにし続けているのだと述べ,両国間の国民がお互いに大変似ていること,日本でもトルコ人に敬意を表しトルコの人々が示してくれた善行を忘れてはいないと述べた。

 オスマン帝国のスルタン,アブドゥルハミド2世が日本の天皇陛下へ返礼のための贈呈品を送るために派遣したエルトゥールル号は,1890年9月16日に帰路の串本大島沖で座礁し沈没した。この海難事故では,たった69名の生存者を除き,オスマン海軍大将を始めとする580名超の殉難者がでた。事故後,地元住民が兵士たちへ行った献身的な救援は,両国の国民の記憶に刻まれている。(了)

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